『歌占』にみる地獄の様

●斬鎚地獄(ざっついじごく)・・臼の中で体を斬り裂かれ、粉々にすりつぶされ、血が当たり一面に乱れ流れる。それも1日1万回生き返らされては死に至らされる。

●剣樹地獄(けんじゅじごく)・・手を力に剣の樹によじ登ろうとすると、体の節々がことごとく(百節)裂け落ちてしまう。足を力に刀の山を登ろうとすると、体のすべて(千肢)がばらばらに砕けてしまう。

●石割地獄(せきかつじごく)・・両崖の大石が罪人を砕いてしまう。

●火盆地獄(かぼんじごく)・・・頭に火炎をのせられ、体中の節々から炎々と火が吹き出す。

●焦熱地獄(しょうねつじごく)・焦熱の炎にむせぶ。

●紅蓮地獄(ぐれんじごく)・・・氷に閉じ込められる。

●その他の地獄・・・・・・・・・鉄の杖で頭を砕かれる。火炎で足の裏を焼かれる。飢えれば鉄の玉を呑まされる。喉が渇けば銅の汁を飲まされる